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DXは小さく始める

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こんにちは、いつも「かつコード」のサイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。

毎週金曜日にブログとしてリポートをお伝えしております。

47回目の本日は、「DXは小さく始める」について解説します。

「DXを進めたいけれど、何から始めればいいのか分からない」

「DXというと、大規模なシステム導入が必要なのでは?」

「うちの会社は小さいから、DXはまだ早いのでは?」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。

DXという言葉を聞くと、AIやクラウド、大規模な業務システムなどをイメージしがちです。しかし、DXは必ずしも大きなプロジェクトから始める必要はありません。

むしろ中小企業や小規模事業者の場合、身近な業務を一つずつ改善していくことから始める方が、DXを成功させやすい場合があります。

今回は、「DXは小さく始める」という考え方について解説します。

DXは「大きなシステムを導入すること」ではない

まず、DXについてよくある誤解を整理しておきましょう。

DXというと、

「最新のITツールを導入する」

「AIを導入する」

「会社独自の大規模なシステムを作る」

といったことを想像するかもしれません。

しかし、ツールを導入しただけではDXとは言えません。

重要なのは、デジタル技術を使って業務やサービスのあり方をより良く変えていくことです。

例えば、これまで電話だけで受けていた予約をWebから受けられるようにする。

紙で管理していた顧客情報をデータ化する。

お問い合わせをCRMに自動登録する。

請求書をオンラインで管理する。

こうした小さな改善も、DXにつながる取り組みです。

「紙をExcelにする」だけでは終わらない

ここで一つ注意したいことがあります。

紙の書類をExcelに置き換えたからといって、それだけでDXが完了したとは言えません。

例えば、

紙の予約台帳
↓
Excelの予約台帳

となっただけなら、管理方法が変わっただけです。

もちろん、デジタル化には意味があります。

しかし、さらに、

「お客様自身がWebから予約できる」

「予約情報が自動的に管理システムへ登録される」

というところまで進めれば、業務そのものを変えられます。

DXで考えたいのは、

「紙をデジタルに置き換える」だけではなく、「そもそも今の業務のやり方が最適なのか?」

という視点です。

まず「困っていること」を一つ探す

DXを始めるときに、

「何かDXをしなければ」

と考える必要はありません。

まずは、

「今、一番困っている業務は何か?」

を探してみましょう。

例えば、

「電話対応が多すぎる」

「予約の入力に時間がかかる」

「お問い合わせの返信漏れがある」

「Excelが複雑になっている」

「同じ情報を何度も入力している」

「担当者が休むと仕事が止まる」

といった問題です。

この中から一つを選びます。

これがDXのスタート地点になります。

小さな問題から始めるメリット

DXを小さく始めることには、いくつかのメリットがあります。

費用を抑えやすい

最初から大規模なシステムを開発する必要がないため、初期費用を抑えられます。

既存のクラウドサービスや予約システム、CRMなどを活用する方法もあります。

効果を確認しやすい

例えば、

「予約対応に毎日1時間かかっている」

という問題を解決したとします。

予約システムを導入して30分に減ったなら、効果が分かります。

小さな改善なら、導入前と導入後を比較しやすいのです。

社員が受け入れやすい

突然、会社全体の業務を大きく変更すると、現場に負担がかかります。

「今までのやり方を全部変えます」

と言われると、抵抗感を持つ人もいるでしょう。

一方、

「まず予約管理だけ改善してみよう」

という形なら、試しやすくなります。

失敗しても方向転換しやすい

新しい仕組みが自社に合わないこともあります。

小さく始めていれば、

「この方法は合わなかった」

と分かった段階で別の方法に切り替えられます。

最初から大規模なシステムを作ってしまうより、リスクを抑えられます。

例えば「お問い合わせ」から始める

これまでの記事でも紹介してきたお問い合わせ管理を例に考えてみましょう。

現在、

お問い合わせ
↓
メール受信
↓
担当者が確認
↓
Excelに入力
↓
返信
↓
対応状況を別の場所に記録

という業務を行っているとします。

ここから、

お問い合わせフォーム

↓

管理システムへ自動登録

↓

担当者へ通知

↓

対応状況を管理

という仕組みに変えるだけでも、大きな改善になります。

いきなり会社全体のシステムを作る必要はありません。

まずは「お問い合わせ」という一つの業務を改善する。

これも立派なDXの第一歩です。

「予約」から始めてもいい

予約業務も、小さく始めやすい分野です。

電話予約を受ける。

↓

空き状況を確認する。

↓

予約台帳に記入する。

↓

確認の連絡をする。

という業務があるなら、

Web予約
↓
空き状況を表示
↓
お客様が予約
↓
自動で確認メール

という仕組みに変えられます。

さらに必要になれば、

予約
↓
顧客管理
↓
来店履歴
↓
次回予約

と広げていくこともできます。

最初から全部やらず、必要になったところからつなげていく。

この考え方が重要です。

API連携もDXの一つ

前回の記事ではAPI連携について紹介しました。

API連携も、小さなDXと相性が良い仕組みです。

例えば、

予約システム
↓ API
顧客管理システム

という連携を作れば、予約情報を手入力する作業を減らせます。

さらに、

お問い合わせ
↓
CRM
↓
見積もり
↓
契約
↓
請求

というように、業務の流れに合わせて少しずつ連携を増やしていくこともできます。

このように、一つの改善を次の改善につなげていくことができます。

「ツールを増やす」ことがDXではない

DXを進めようとして、たくさんのツールを導入する会社もあります。

チャットツール。

タスク管理。

CRM。

予約システム。

会計システム。

クラウドストレージ。

便利なサービスはたくさんあります。

しかし、ツールを増やしすぎると、

「どこに情報があるの?」

という新しい問題が生まれることがあります。

DXで大切なのは、

ツールの数ではなく、業務が良くなったかどうか

です。

「使われる仕組み」にする

DXでは、システムを作ること以上に重要なことがあります。

それは、現場で使われることです。

どれだけ高機能なシステムでも、

「入力が面倒」

「操作方法が分からない」

「今までの方が早い」

と思われてしまえば、使われなくなります。

そのため、

「何ができるか」

だけではなく、

「誰が、いつ、どのように使うのか」

まで考えることが大切です。

現場の人と一緒に考える

DXを進めるとき、経営者だけで仕組みを決めてしまうのも注意が必要です。

実際にその業務を行っているスタッフには、現場だからこそ分かる問題があります。

「この入力は必要ない」

「ここは電話で確認した方が早い」

「この情報は必ず必要」

など、現場の意見を取り入れることで、より使いやすい仕組みになります。

DXは「IT担当者だけの仕事」ではありません。

業務を行う人と、システムを作る人が一緒に考えることが重要です。

最初に「目的」を決める

DXを始める前に、一つだけ決めておきたいことがあります。

それは、

「何を良くしたいのか?」

です。

例えば、

「予約対応を半分にしたい」

「お問い合わせの返信漏れをなくしたい」

「請求書作成にかかる時間を減らしたい」

「顧客情報をすぐ確認できるようにしたい」

などです。

目的が明確なら、導入すべきシステムや機能も考えやすくなります。

逆に、

「とりあえずAIを導入しよう」

「DXが流行っているから何か始めよう」

というところから始めると、ツールを導入すること自体が目的になってしまいます。

小さく始めて、少しずつ広げる

DXは、一度に完成させる必要はありません。

例えば、

STEP 1

お問い合わせをデジタル管理する。

STEP 2

顧客情報と紐付ける。

STEP 3

見積もり管理とつなげる。

STEP 4

契約管理とつなげる。

STEP 5

請求管理とつなげる。

このように、一つずつ広げていけばいいのです。

最初は小さかった仕組みが、数年後には会社全体の業務を支えるシステムになっていることもあります。

小さなDXが積み重なって大きな変化になる

DXで重要なのは、最初から大きな成果を狙うことではありません。

例えば、

毎日30分削減できた。

↓

年間でかなりの時間を削減できた。

↓

その時間を営業や接客に使えるようになった。

↓

顧客対応の品質が上がった。

↓

売上にも影響した。

というように、小さな改善が積み重なって大きな成果につながります。

「1日10分の改善」も、長期的に見ると大きな変化になります。

まとめ

DXは、大企業だけのものでも、大規模なシステム開発だけを意味するものでもありません。

むしろ中小企業では、

「今、一番困っていることを一つ改善する」

ところから始めるのがおすすめです。

例えば、

  • 電話予約をWeb予約にする
  • 紙の顧客台帳をデジタル化する
  • お問い合わせを一元管理する
  • Excelへの二重入力をなくす
  • APIでシステム同士をつなぐ
  • 定型的な作業を自動化する

といったことです。

そして、効果を確認したら次の改善へ進みます。

大切なのは、最新の技術を導入することではありません。

「会社の仕事を、今より少し良くするにはどうすればいいか?」

という視点です。

DXは、一気に完成させるものではありません。

小さく始めて、使ってみて、改善して、少しずつ広げる。

この繰り返しによって、自社に合ったDXの形ができていきます。

今日からできる3つのこと

① 「一番面倒な作業」を一つ探す

毎日繰り返している作業の中から、「時間がかかる」「同じことを何度もしている」と感じるものを一つ選んでみましょう。

② 作業時間を測ってみる

その作業に実際どのくらい時間を使っているのか、一度測ってみましょう。

「毎日30分」なら、月・年間ではどのくらいになるのかを考えると、改善する価値が見えてきます。

③ 「どうすれば人がやらなくてもいいか?」を考える

すべてを自動化する必要はありません。

入力、転記、通知、集計など、ルールが決まっている作業から「仕組みに任せられないか?」を考えてみましょう。

DXは、大きな計画を立てることから始めなくても大丈夫です。

まずは、今日の仕事の中にある「ちょっと面倒」を一つ見つけること。

そこから始めてみてはいかがでしょうか。