こんにちは、いつも「かつコード」のサイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。
毎週金曜日にブログとしてリポートをお伝えしております。
今回は、AIでSEO対策をどのようにするのかについて解説します。
AIを使えば、上位表示できると思っていた
「AIを使えばSEOも自動化できる」と聞いて試してみたものの、思ったほど検索順位が上がらなかった、という経験をした方もいるのではないでしょうか。
これは、AIの限界を正しく理解しないまま、「順位を上げる作業」までAIに期待してしまったことが原因です。
AIライティングを活用すればSEOに一定の効果はありますが、それだけで検索順位1位を獲得できるほど簡単ではありません。
検索順位を操作する目的で低品質な記事を大量生成することには、むしろリスクがあります。
この記事では、AIが得意な工程と苦手な工程を切り分け、かつコードが実際に行っているキーワード選定フローも公開します。
AI SEO対策の基礎知識
AIはキーワード分析・競合調査・構成案作成といった「準備工程」を効率化するツールであり、検索順位そのものを直接コントロールするツールではありません。
SEO(検索エンジン最適化)とは何か
SEO(エスイーオー・Search Engine Optimizationの略。検索エンジンの検索結果で自社サイトが上位に表示されるよう工夫すること)は、コンテンツの質、サイトの技術的な構造、外部からの評価(被リンクなど)など、複数の要素が組み合わさって決まります。
AIが手伝えるのは、このうち「コンテンツの質を高めるための準備」の部分が中心です。
AIが検索順位を保証できない理由
検索順位は、Googleのアルゴリズムが「このページは検索している人の役に立つか」を、競合ページとの相対評価で決めています。
AIは自社のページを良くする手助けはできても、競合サイトの動向やGoogleのアルゴリズム変動そのものはコントロールできません。
「AIを使えば必ず上がる」という期待値そのものが、そもそもズレているのです。
AIでできること/できないこと比較表
「調べる・整理する・案を出す」はAIの得意領域、「経験を語る・最終判断する・順位を保証する」は人間にしかできない領域です。
比較表
| 工程 | AIができること | AIができないこと |
|---|---|---|
| キーワード選定 | 検索数データをもとに関連キーワードを大量に抽出する | どのキーワードが自社の顧客に本当に刺さるかの最終判断 |
| 競合分析 | 上位記事の見出し構成・文字数・切り口を整理する | 競合には書けない自社独自の強みを見抜くこと |
| 構成案作成 | 検索意図に沿った見出し構成のたたき台を作る | 読者の心を動かす「導入文」の温度感を完璧に作ること |
| 執筆 | 下書き・言い回しの候補を複数出す | 自社の実績・数値などの一次情報を語ること |
| 順位向上 | 記事内の情報の網羅性・わかりやすさを底上げする | 検索順位そのものを保証すること |
| 技術的SEO | タイトルタグや見出しタグの整え方を提案する | Googleのアルゴリズム変動への完全な対応 |
表から見える結論
「調べる・整理する・案を出す」という準備工程はAIに任せて時短し、「経験を語る・自社ならではの視点を出す・最終的にどの記事を公開するか判断する」という仕上げ工程は人間が担う。
この役割分担がはっきりしているほど、SEOにおけるAI活用はうまくいきます。
かつコードのキーワード選定フロー
キーワード選定は「AIによる候補出し→人間による絞り込み→AIによる競合分析→人間による差別化ポイントの決定」という順番で行うと、精度と速度を両立できます。
実際のフロー公開
かつコードでは、このブログ記事シリーズを含め、次のようなフローでキーワードを選定しています。
- 候補出し(AI): テーマに関連するキーワード候補を、検索意図の切り口別(初心者向け・比較検討向け・具体的な悩み向けなど)に複数出させる
- 絞り込み(人間): 出てきた候補の中から、実際にお客様から聞かれたことのある悩み・自社が答えられる領域と重なるものを選ぶ
- 競合分析(AI): 選んだキーワードで検索し、上位記事の構成・切り口・情報の粒度を整理させる
- 差別化ポイントの決定(人間): 競合記事に「自社の一次情報」が欠けている部分を見つけ、そこを記事の軸に据える
この記事自体も、「AI SEO対策 やり方」というキーワードで検索した際に、
「できること/できないこと」を表で整理した記事が少なかったことから、比較表を軸に据えると決めました。
フローを回してみて感じたこと
- キーワード候補を出す作業は、AIに任せることで圧倒的に速くなった
- ただし、「本当にお客様が使う言葉か」の判断は、日々の問い合わせ対応の実感がないと難しい
- 検索順位は記事公開後、数週間〜数ヶ月かけて変動するため、「AIを使ったから即座に上がる」という即効性を期待しないことが重要
低品質な大量生成に陥らないための注意点
AIを使ったSEO対策で最も陥りやすい失敗は、「記事数を増やせば増やすほど良い」という発想で、中身の薄い記事を大量に作ってしまうことです。
検索順位を操作する目的で低品質な記事を量産すると、サイト全体の評価が下がるリスクすらあります。
これを避けるために、SmartSproutsでは「1記事につき、必ず1つ以上の一次情報を入れる」というルールを設けています。
一次情報が用意できないテーマは、そもそも記事化を見送るという判断基準です。
本数よりも、1本ごとの「この会社にしか書けない」度合いを優先することが、結果的に検索エンジンからの評価にもつながります。
もう一つ意識しているのは、公開して終わりにしないことです。
公開から数ヶ月経った記事は、検索順位やアクセス数を確認し、情報が古くなっていないか、競合記事に新しい切り口が出ていないかを定期的に見直しています。
AIに「この記事の情報で、古くなっていそうな部分はどこか」と聞いてリライトの候補を出させ、最終的にどこを直すかは人間が判断する、という運用をリライトの工程にも取り入れています。
まとめ
AIはSEO対策の「準備工程」を効率化する強力な道具ですが、検索順位そのものを保証するものではありません。
できること・できないことを正しく線引きし、人間にしかできない一次情報と最終判断を組み合わせることが、
遠回りのようで最も確実な近道です。
今日からできる3つのアクション
- 上記の比較表を見ながら、自社のSEO作業のどこをAIに任せられるか整理する
- 直近で狙いたいキーワードを1つ選び、AIに関連キーワード候補と競合記事の構成を出させてみる
- 競合記事に足りない「自社ならではの一次情報」を1つ書き出し、次の記事の軸にする